交通事故の被害に遭うとどのくらい補償を受けられるか(軽傷の場合)

 前の記事では交通事故で被害者に生じる損害額を試算しましたので、今回は交通事故の被害者が受け取ることが出来る補償の額はどのくらいになるのかを試算したいと思います。

 まず最初に被害者の怪我が軽傷である場合(ケースA)から試算します。自転車保険のみに加入している場合と、人身傷害補償保険に加入している場合の2通りのモデルケースで比較します。加害者は無保険(任意保険未加入)で資産は無いものとします。

被害者が受けることができる金銭補償

 

ケース1

自転車保険のみ

ケース2

人身傷害補償保険に加入

加入保険

自転車保険

標準プラン

人身傷害補償保険

親が加入している自動車保険の特約

通院治療費 無し  9万円

実費

通院交通費 無し 4万5千円 実費
治療費雑費 無し 5万円 実費
休業補償 無し 30万円 実費
車両修理費 ロードバイク(全損) ロードバイク(全損)
自賠責保険からの支払 46万5千円 治療費、通院交通費、休業補償  
加害者本人からの支払 無し 無し
精神的損害 なし 75万6千円 通院慰謝料4,200円×90日×2
自賠責保険からの支払 71万6千円 通院慰謝料4,200円×90日×2(※1)  

過失相殺

過失相殺無し

過失相殺無し
補償額合計

120万円

約120万円

(※1)通院慰謝料は計算上は75万6千円だが、自賠責保険の支払上限額120万円から治療費46万5千円を差し引いた残額が71万6千円

軽症の場合、どちらの保険でも補償を受けられる額はほぼ同じ

 自転車保険単独加入の場合と人身傷害補償保険加入の場合を比べるとほぼ同じ補償額になりました。人身傷害補償保険の支払基準は自賠責保険に準じた内容のため、損害の内容が同じであれば基本的に同じ補償額になります。

自転車保険からの支払いはゼロでも、自賠責保険からの救済が受けられる

 今回の試算では、自転車保険は支払対象となる保険金が全くありませんでした。これが前に述べた「自転車保険単独加入はリスクだらけ穴だらけ」の例です。ただし、公的な救済制度である自賠責保険から補償を受けることができるため、自転車保険単独加入と人身傷害補償保険に加入している場合と比べて、被害者が受けられる金銭補償の額はほぼ同じという結果になります。自転車保険単独加入であっても自賠責保険が存在することにより、完全な泣き寝入りにはならずに済んでいます。

ただし保険会社のサポートの有無という決定的な差がある

 補償を受けられる金額がほぼ同じだとすると、軽傷のケースで自動車保険に加入している意味が無いかといえば決してそうではありません。金銭以外の面において非常に大きな差があります。保険会社による被害者支援サービスの有無です。

 自賠責保険から支払いを受けるには、請求手続きを被害者自身が行う必要があるため非常に手間がかかります。そのうえ苦痛でしかない加害者との示談交渉を全部自分で行う必要があり非常に大きなストレスとなります。これに対し、人身傷害補償保険に加入していれば、面倒な手続きの大部分と加害者との対応を保険会社の担当者が代わりに行ってくれるため、精神的負担をかなり軽くすることができます。

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